【エリザベス女王杯 2023】最終予想
どうも、工藤新一です
今回は秋の牝馬同士のG1「エリザベス女王杯(G1)」の最終予想記事になります
例年は波乱が続いており、去年は外人ジョッキーが上位を独占しながらも1着ジェラルディーナ(4人気)→2着同着ウインマリリン(5人気)→ライラック(12人気)で決まり3連複90,210円、3連単206,260円、289,250円。一昨年は1着アカイイト(10人気)→2着ステラリア(7人気)→クラヴェル(9人気)で決まり3連複282,710円、3連単3,393,960円で大波乱。今年は京都開催に舞台を戻しましたが、ここも一筋縄ではいかないと考えて予想していきたいですね
という訳で、予想です!
エリザベス女王杯 2023 予想
◎マリアエレーナ
○ジェラルディーナ
▲ライラック
☆サリエラ
◬ルージュエヴァイユ
◬ブレイディヴェーグ
◬アートハウス
◬ハーパー
◬ゴールドエクリプス
◎マリアエレーナ
個人的には何度も本命を打ってきている馬で平坦京都+高速寄りの馬場は得意条件。スピードの持続性に長けているクロフネ産駒×母父ディープインパクトで先行力を活かして早めに抜け出すことが出来ればしぶとい脚を使えるでここは条件的にも良さげ。前走時も書きましたが、距離は2200mまでならギリギリで強敵相手でも大崩れないのは強み
前走のオールカマー(G2)を見てもやや不利だった外の8枠14番ながらもスタートを決めてからはスッと中団に付けて4コーナーまではしっかり好位をキープしつつ最後の直線では上がり3位の脚を使って4着。先着した相手は覚醒中のローシャムパーク、G1馬タイトルホルダー、後にG2勝利のゼッフィーロだった事を考えてもハイレベルでしたし、負かした相手もガイアフォース、ジェラルディーナといったハイレベルな相手関係。これまでとは違った競馬が出来たのも収穫でしたし、鞍上・三浦もポジションキープで上手く乗れていたのも好印象
2走前の小倉記念(G3)にしても持ち前の先行力を活かす形の3番手キープから最後の直線ではしっかり脚を伸ばすも追走しきれずの4着。斤量56.5キロが響いたような負け方でしたが、それでも格好は付ける形のレースは出来ましたし、先着を許した牝馬のゴールドエクリプスは次走の3勝クラスを楽勝。そのゴールドエクリプスは斤量51キロだった事を考えても5.5キロ差でこの着差なら、全く悲観するような内容ではなかったはず
戦歴を見てもオールカマー(G2)、金鯱賞(G2)、天皇賞・秋(G1)といったこれまで高いレベルの牡馬を相手に戦ってきているのに対して今回は牝馬限定戦となるのは良さそうですし、鞍上・三浦も継続騎乗であれば少なからずチャンスがあってもいいはず。枠は外目の8枠14番を引きましたが、人馬共にスタートのセンスは高く、内に無理にハナを主張するようなタイプも居ないので、この馬がハナという可能性まで考えられそう。スムーズにポジションを取り持ち前の先行力を活かすような競馬に期待です
○ジェラルディーナ
去年とは開催競馬場が違いますが、距離2200mの非根幹距離は得意で血統的には父モーリス×母ジェンティルドンナの超が付くほどの良血馬。近走こそ着外が続いていますが、最後は確実に追い込んで来れる末脚があり馬主・サンデーレーシングがムーアの起用をしたという事は相当なチャンスがあると見込んでのこと。何よりも叩き良化タイプなので前走を一度使ってから上積みが見込める状態で挑めるローテーションも良く、今年のメンバーであれば連覇も十分に考えられる一頭
前走のオールカマー(G2)は明らかに叩きに使ったようなレースでしたが、中団の後方寄りで脚を溜めつつ4コーナーでは外目を回しながらもしっかり追い込んでの6着。前に居たマリアエレーナよりは距離ロスがありましたし、斤量面ではこちらの方が1キロ重かったことを考えれば当然今回は逆転は可能というレース内容。当時の鞍上・団野も「流れに乗り切れませんでしたし、前残りの競馬で、最初の位置取りが悪かったと思います」とコメントしており、全盛期ほどの勢いこそなかったもののまだまだやれる力は示せた一戦
去年の同レースを見てもスタートしてからは下げる競馬で後方待機策を選択。インが荒れていた当日の馬場を考えれば外差しがハマった感じもありましたが…4コーナーで外を回って最後の直線では楽に抜け出しての完勝は更なる進化を感じさせる一戦でした。この時の2着ウインマリリンは後に香港ヴァーズ(G1)を勝っていることを考えてもハイレベルな一戦でしたし、やはり非根幹距離は得意な馬という印象
馬自身上がりの掛かるレースを得意としており、キレ味勝負になると分が悪くなるので京都開催になってどうかなという点があるのですが、この手の不安要素を払拭してくれるのが『鞍上・ムーア』。馬の特性は分かっているはずですし、ムーア自身もスノーフェアリーで同レースは連覇を決めているのはこの舞台は得意。枠も4枠7番なら可もなく不可もなくといった感じ。早めに仕掛けて消耗戦に持ち込むという事も考えられそうですし、ここは名手の手綱捌きにも期待したいところ
▲ライラック
オルフェーヴル産駒で半兄は重賞勝ちもあるブラックホールという血統。去年の同レースでは人気薄ながらも3着に健闘しており、牝馬のオルフェーヴル産駒らしく成長力は高そうで、前走は馬体重プラス18キロながらも好走。一度使って更に状態が上がっていれば今年もチャンスありの一頭
前走の府中牝馬ステークス(G2)にしてもこの馬にとっては決して舞台設定が良いとは言えなかった東京芝1800mでのレースだったのですが、ディヴィーナが後続を突き放して逃げる流れをジッと脚を溜めて好位を追走。最後の直線では馬郡の中に包まれる形になりましたが、前の進路が開いてからは一気に加速して上がり33.0秒を使っての3着。勝ち馬とは0.1秒差ですし、この馬の得意ではない舞台でこの競馬なら上出来という内容
前走好走でリピーターながらもやや人気は控えめになってくれそうでうし、鞍上・戸崎が継続騎乗という点も悪くはないはず。前走からの距離延長もこの馬にとってはプラスになってくるでしょうし、枠も外目を引けたのはこの馬にとっては良さげ。イメージとしては去年のような乗り方が理想。ペースは気になりますが…ややタフな流れになってくれれば最後はしっかり脚を使ってくれるはずでしょう
☆サリエラ
血統的には兄にサリオス、姉にサラキアが居る超良血馬。追うほどに伸びてこれる末脚があり、非根幹距離は合ってきそう。通算成績は(3.1.1.1)で牡馬相手に戦ってきた経験も活きてきそうですし、今年のメンバー的にはチャンスあり
前走の新潟記念(G3)では人気を背負う立場でしたが、スタートではやや出遅れる形になって道中は中団よりやや後ろをキープ。最後の直線では脚を伸ばせずに7着という結果でしたが、力負けというよりは状態面が響いたという負け方
目黒記念(G2)はこの馬にとってはやや距離が長い2500m戦で更には枠も8枠16番と厳しいところを引き、序盤は中団よりもやや後ろに付ける形に。最後の直線に向かってからは外を回って高い瞬発力を見せましたが、先にインの好位から抜けていた勝ち馬ヒートオンビート、逃げていた2着ディアスティマを捉えきれずの3着。それでも上がり33.8秒の末脚を見せて能力の高さは示せていますし、鞍上・ルメールもレース後は「長い距離は初めてでしたが冷静に走れていました。最後もよく伸びてくれましたが、外枠が厳しかったです。秋以降が楽しみです」と今後に期待するコメントは好印象
鞍上・マーカンドという点はマッチするかは未知数な面もありますが、去年の有馬記念(G1)ではジャスティンパレスにのって対イクイノックスに勝ちに行くような強気な競馬をしていたのは印象的。枠は7枠13番であれば最後の直線で馬郡さえ捌ければ好枠。血統的なスケールと非凡な能力的にはまだまだ奥を秘めたものがありそうですし、ここは楽しみの方が大きい一頭です
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