【NHKマイルカップ 2023】最終予想

公開日: 

どうも、工藤新一です

今回は日曜の東京メインレース「NHKマイルカップ(G1)」の最終予想記事になります

比較的荒れる事の多い同レースですが、混戦模様の今年も難解さが増したという一戦。基本的な傾向では「外枠」+「差し馬」がやや優勢となっていますが、年によっては2016年のメジャーエンブレムが逃げ勝ったり、2017年逃げ馬ボンセルヴィーソ3着・2番手アエロリット1着があったり2020年は逃げ馬レシステンシア・2番手ラウダシオンのワンツー決着とスピードタイプが前で押し切る形があったりと何が起きても驚けないレースなのも特徴

スローの瞬発力決着になるのは考えにくいのですが…展開的にもこれと言った逃げ馬が不在でスタートから牽制し合う形になるのであればスロー寄りのミドルペースが濃厚。配列が決まってからも長い直線で無理に押し上げてくるような馬は居なそうですし、ここは好位に付けれる先行タイプ+長く良い脚が使えそうな馬に軍配が上がってくると想定

という訳で、予想です!

NHKマイルカップ 2023 予想

◎ドルチェモア
○オールパルフェ
▲シングザットソング
☆ウンブライル
△セッション
△シャンパンカラー
△ユリーシャ
△カルロヴェローチェ
△ショーモン
△フロムダスク
△モリアーナ
△ダノンタッチダウン

◎ドルチェモア

レースセンスが高く、先行出来て速い上がりも使える万能型。ルーラーシップ産駒で母アユサン(母父ディープインパクト)は桜花賞(G1)を制している良血馬で血統的にもベストの距離は1600m。前に付けながらも持続力のある脚を持っており、長い直線でもバテずに走れる点では東京芝コースで更にパフォーマンスを上げてこれるタイプ。『鞍上・三浦』への乗り変わりに関しては後程書きますが、この手の正攻法で競馬が出来る馬は合うと思いますし、人馬共に東京芝1600mはプラスになる舞台設定

前走のニュージーランドトロフィー(G2)は1番人気の支持を集めての出走になりましたが、好スタートから逃げる形になりハナをキープ。稍重の馬場を考えても前半600m通過35.0秒→1000通過57.7秒とペースは流れており、途中で息を入れる事が出来ずに最後は差し馬に分があったようにハナを取り切った事で苦しくなったというレース。ただこの馬にとってココへの出走は明らかに叩き台の一戦でしたし、この負けだけで見限るにはまだ早いと考えるのが妥当

2走前の朝日杯フューチュリティステークス(G1)は好内容での勝利で、阪神芝1600mの王道コースを3番手に付ける正攻法での競馬を選択。逃げたオールパルフェが作ったペースは600m通過34.1秒→1000通過57.8秒と当時の馬場を考えても速い流れになっており、オールパルフェも決して弱い馬ではないとは思うのですが、最後の失速を見る感じではこちらも前が厳しかった一戦。その中で同馬は馬郡の中からしっかり伸びるとゴール板前ではダノンタッチダウンの猛追を凌いでの勝ち切った点は評価したいレース内容でした

3走前のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)では今回と同じ東京芝1600mでのレースでしたが、逃げたグラニットが一頭飛ばす競馬になりましたが、道中は2番手をキープし事実上の逃げ馬という形になる展開。最後の直線は溜めていた脚を爆発させるかのように33.4秒の脚を使って伸びて勝利。負かした相手の3着シルヴァーデューク、4着ノッキングポイントは後の重賞でも善戦出来てる点からも悪い内容ではなかったと思いますし、何よりも東京芝コース向きを印象付けるような好内容

そして今回の最大の買い材料が『鞍上・三浦』という点。当ブログでは何度も書いていますが、東京競馬場×鞍上・三浦は絶対的に買いの組み合わせ。先週の青葉賞(G2)でも11番人気のティムールで3着と穴を空けたばかりですが、三浦自身の重賞勝ちは直近だけで見てもウインカーネリアンの東京新聞杯(G3)、東スポ杯(G2)のガストリック、武蔵野ステークス(G3)のギルデッドミラーと全て東京コース。東京芝1600mでのG1では2010.11年スマイルジャックでの安田記念を2年連続3着や2014年のグランプリボス(安田記念・16番人気2着)、タガノブルグ(NHKマイル・17番人気2着)と人気薄でも連続して2度の穴を空けた事があり、これは決して偶然ではなく三浦が最も得意としているコースだから故の好走

G1は勝てないジョッキーと常に言われているのは酷ですが、これまで109回のG1騎乗で1番人気は0回と良いめぐり合わせが無かっただけ。やや言われすぎてる感もあり、G1では妙味が増すタイプなのでそこは前向きに考えるとして、初G1勝利の可能性が一番高いのはこのコースだと思っていますし、今回は「チャンスの順番」が回ってきたと考えるべき。須貝厩舎との相性を考えても勝ちに来てるレース。個人的な思いもありますが、ここは応援も込めて本命でいきたいと思います

○オールパルフェ

レースセンスの高さと完成度は評価している一頭。いつ大物を出しても不思議ではない次世代血統のリアルスティール産駒で東京芝コースも経験済なのは強み。一辺倒な逃げからレースに幅を持てた印象もあり、前走からの距離短縮もプラスに働いてくるはず

その前走のスプリングステークス(G2)ではこれまでの逃げの競馬ではなく、先にハナを取りに行ったグラニットやシルトホルンを前に置き4番手からの競馬。重馬場の中山芝1800mと決して得意ではなさそうな条件でしたが、最後の直線に向かってからはやや外に膨れる形になり、馬場も合わずの失速は仕方なしといったレース内容。ここで負けたことは悲観するべきではなく、むしろ次に繋がったという結果

3走前のデイリー杯2歳S(G2)を見ても10頭立ての10番の外枠から一気に先頭に立つと600m通過を35.3秒とマイペースで逃げる形の競馬。スローの瞬発力勝負なりそうな流れの中をラスト2Fからは突き放す形でペースを上げて2番手を追走していたショーモン、3番手追走のシルヴァーデュークを寄せつけずの勝利はそれなりの価値があったと思いますし、勝ち時計1分33.3秒は優秀。正直、フロックという勝利ではないというのがこのレースの印象ですし、何よりも最後に猛追しきてきたダノンタッチダウンは後の朝日杯フューチュリティステークス(G1)でも好走し、今回もそれなりの人気になるほどですし、決して弱い相手ではなかったはず

未勝利戦を見ても中山芝1600m戦でしたが、抜群のスタートセンスを見せてそのままスッとハナを主張すると、楽な手応えで最後の直線に向いてからはそのまま2着を3馬身離しての完勝と味のある内容。距離は明らかに1600mがベストでしょうし、この手の重賞勝ち馬が復活してくるのもNHKマイルカップ(G1)の特徴。鞍上・大野も手の内に入れている馬ですし、ここは先行から抜け出すような競馬に期待したい一頭です

▲シングザットソング

個人的には前走の桜花賞(G1)で本命を打っていますが、その時からここへ出走するのであれば買いたいと思っていた一頭。血統的には次世代血統のドゥラメンテ産駒で母ザガールインザットソングはカナダのダート重賞を勝っており、スピード能力に加えてパワーを兼ね備えているのも魅力。この馬自身はベスト距離は1600mですし、右回り変わりも良さそう

前走の桜花賞(G1)にしても課題だったスタートをしっかり決めてからは好位での競馬が出来ており、最後の直線に向かったところでは前が開けて行ったかと思いましたが、やや力負けする形での7着。とは言っても勝ち馬リバティアイランドが強かったレースですし、レースレベルも高かった一戦での7着なら妥当といった感じ

2走前のフィリーズレビュー(G2)は桜花賞(G1)と比べればメンバーレベルこそ低かったのですが…勝ち方はとにかく強い内容で、課題だったスタートを決めてからは600m通過が33.2秒とハイペースで流れる中で中団より前の6番手からの競馬。最後は他の先行勢が全て失速していく中で同馬はしっかり伸びきっての勝利。ゴール板手前で2着のムーンプローブに詰め寄られながらもまだまだ伸びる脚を見せていた勝負強さも好印象。勝ち時計1分20.7秒とタイムも良かったですし、この馬自身のベスト距離は1600mだという事を考えても収穫アリの一戦でした

3走前のエルフィンステークス(L)にしてもスタート後に行き脚が付かずに最後方に置かれる流れになった上に、ハナを取り切ったユリーシャが600m通過を35.6秒とスローの逃げを打つ流れの中で道中も最後方からの競馬。最後の直線では外を回って押し上げてきましたが、さすがにペースを考えれば届かずの3着。それでも上がりのタイムは33.2秒と最速をマークしていましたし、この時の2着コナコーストは後のチューリップ賞(G2)、桜花賞(G1)で連続して2着と好走していたことを考えれば負けて強しだったのは明らかというレース内容

鞍上・吉田隼人に戻るのはG1ではプラスになってきそうですし、この馬自身も全2勝はこのジョッキーが乗った時ですし、手の内に入れている点は良さげ。おそらく好位で脚を溜めるような競馬になってくると思いますが、末脚勝負になっても上位には食い込めそうな脚は持っていますし、ここは期待の方が高い一頭です

☆ウンブライル

ロードカナロア産駒×母ラルケットで血統的にはマイルG1勝ちがあるステルヴィオの全妹の良血馬。生産ノーザンファーム×馬主サンデーレーシング×木村哲也厩舎とG1勝つためのブランド力は備わっており、最後まで鋭く伸びてこれる末脚があり、東京芝コースの長い直線も合いそうなタイプ。厩舎的にも遠征よりは関東圏で戦えるG1なのは良く、前走でマイルに対応出来たのも良く、混戦の今回は牡馬相手でも十分好走は可能

その前走のニュージーランドトロフィー(G2)ですが、8枠15番スタートとなりましたが、スタート後にやや下げる形になり、道中は中団より後ろのポジションをキープ。稍重の馬場を考えればやや流れていたペースの中で最後の直線に向かってからは持ち味の末脚を発揮して外を回しながらも上がり3F最速は最速なる35.3秒で2着。当時の鞍上・ルメールもレース後には「まだ馬は緩いですが、ブリンカーを着けたことで最後はよく伸びてきました。これからもっと良くなる馬。まだまだやれますよ」とコメントしており、そこはルメールの進言があり付けた馬具ですが、初ブリンカーの効果も見られて確実に収穫はあった一戦

2走前のクイーンカップ(G3)は出走馬が次走で好走しているハイレベルな一戦でしたが、その時は1番人気の支持ながらもコーナー手前で自ら動いたことで脚を使ってしまった感があり、最後は伸びを欠いての6着。とは言っても馬体重プラス12キロも響いていた感じもありましたし、この時はブリンカー着用が無かったことを考えれば勝ち馬から0.3秒差ならそこそこやれていたという内容

鞍上・ルメールからの乗り変わりで鞍上・横山武史に戻ることはそこまでプラスにはならない気もするのですが、ルメールは海外遠征での仕方なしの乗り変わりなのでそこは目をつむっても良さそう。陣営も「まだ全然走っていない」と語るように持っている潜在能力は奥を秘めたものがあるはず。今回は特に混戦になりますが、持ち前の末脚を発揮出来れば上位に来れてもいいはずでしょう

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  • 工藤新一(管理人)

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    競馬歴:10年

    職業:予想家

    趣味:お酒、ドライブ、旅行、映画、読書、楽しむこと

    座右の銘:一期一会

    予想スタイル:オッズの盲点をつき、いかに回収率を上げれるか。ファクターはデータ、馬・騎手能力、調教、血統、メイチ度など全てを重視します

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