どうも、工藤新一です

今回は函館競馬場で開催される牝馬限定の重賞「クイーンステークス(G3)」の最終予想記事になります

例年であれば開幕週の札幌で行われる同レースですが、今年は函館開催。やはり問われるのは洋芝適正に加えて小回りを起用に立ち回れる持続性といった感じでしょうか

展開としてはシャムロックヒル×鞍上・団野が逃げてきそうですが…上りの掛かるタフな馬場を考えれば連続で逃げて重賞を好走はかなり厳しそうですし…人気馬3頭マジックキャッスル、ドナアトラエンテ、テルツェットはいずれもタイム決着に強いディープインパクト産駒ながらも初の洋芝と不安要素もある馬ばかり。ここは人気のディープインパクト産駒は嫌って妙味と割り切って他の馬から狙いたいところ

という訳で、予想です！

クイーンステークス　2021　予想

◎フェアリーポルカ
○ウインマイティー
▲シゲルピンクダイヤ
☆イカット
△ドナアトラエンテ
△シャムロックヒル
△マジックキャッスル
△テルツェット
△サトノセシル
△マイエンフェルト

◎フェアリーポルカ

小回り特化タイプでレースセンスが高くタフな洋芝はOK。更には近2走は地方ダートを走っており、重賞の鞍上・三浦はあまり好まれず人気的にも美味しくなるなら「今が買い」という一頭

言うても中山・福島と小回りでの重賞2勝していますし、現5歳は最強牝馬世代の一頭で、その世代の中でも個性を放っていた存在。3走前の中山牝馬ステークス(G3)にしても田んぼのような不良馬場をロザムールがそれなりのペースで逃げる中を最後の4コーナー手前で自ら押し上げる競馬をしており、上りの掛かった展開となりましたが…それでも最後の直線ではあわや勝ってしまうかもと思うぐらいの抜け出し方で見せ場を作っての3着。この時の鞍上・和田も「追い出してからのめってしまった」と語っており上り39秒台を要した馬場のコンディションを考えても良馬場なら勝機まであったかもしれない結果でした

タフでパワーがあるので洋芝は向きそうですしベスト距離は1800mとまさに打ってつけの舞台。成長力のあるルーラーシップ産駒ですし、能力を考えれば普通に突き抜けてもおかしくないかもしれないです

○ウインマイティー

先行力に加えてスピードの持続性が高く小回りは向きそうなタイプ。更には洋芝を得意とするゴールドシップ産駒という事を考えれば舞台設定は悪くない一頭

ここ近走は振るってないのですが…去年の優駿牝馬(G1)3着の実績馬。勝ち馬デアリングタクトとは0.2秒差という事を考えても能力は足りてそうですし、普通に走ればここでも十分やれていいはず。同じ小回りの舞台では去年の紫苑ステークス(G3)での6着がありますが…スタートで立ち遅れる形になり、道中は後方3番手の競馬となった事で自分の競馬が出来ず更には4コーナーに向かうまでは大外を回っておりロスがあったのは明らか。その中で勝ち馬のマルターズディオサとは0.3秒差で、上り3Fのタイムは最速の35.0秒を繰り出して伸びておりポジション取りを考えればまともなら馬券内もあったと思える内容でした

今回は鞍上・ミルコに変わってどうなるかという感じもありますが…忘れな草賞(L)の時に乗って勝っていますし、早めに先行で押し切る競馬が出来れば残り目がありそうな気はしています

▲シゲルピンクダイヤ

桜花賞(G1)2着、秋華賞(G1)3着とそれなりに走っても人気にはなりにくい妙味タイプの存在で、小回りの洋芝がハマればここでも上位に来れる能力は持っている一頭

近走は先行して好位で立ち回る競馬が型にハマっており、去年の中日新聞杯(G3)では好位の3番手につけて勝ち馬ボッケリーニにこそつかまりましたが…ヴェロックス、ショウナンバルディなどの重賞でも好走するような牡馬相手には先着の2着と健闘。勝ち切れないタイプなので頭までは厳しいかもしれないが…スタートをしっかり決めれて好位で立ち回ればシレっと2～5着ぐらいには来てそうなイメージです

☆イカット

人気薄のディープインパクト産駒は近年の穴パターンとしてアベレージが高く、鮮度が削がれてないディープインパクト産駒が格上挑戦という点ではここでも怖い存在。更には鞍上・横山武史も函館は得意としており人馬共に勢いは無視できないといった感じでしょう

前走のかもめ島特別(2勝クラス)にしても逃げ馬が1000m通過を1分01.7秒とスローペースに落としつつ流れる中を好位で脚を溜めつつ最後は抜群の手応えで伸びての勝利。レース後にも鞍上は「クラスが上がってもやれる力があると思います」とコメントしているように内容以上に手応えを感じた一戦だったのかもしれません

言うても函館、札幌の洋芝コースでは(3.0.1.1)と大崩れなく来ていますし、条件的には悪くない舞台。一発があるかもしれません